時代と共に変遷するプレゼント感

プレゼントは、贈ってももらってもとてもうれしいものです。日本の文化は贈る文化であり、年に2回お中元とお歳暮で、お世話になった方へ、せめてものお礼と贈り物を届けます。
これからは年末にかけて、お歳暮のシーズンとなり、デパートにはギフトコーナーが特設されます。ところが、近年この贈る文化が急激に衰退しているといわれています。あるメディアによる調査によれば、お歳暮を贈ったことのない20代は85%、30代でも58%に及ぶそうです。なるほどと思います。今や冠婚葬祭の中でも結婚披露宴は最たる儀礼だと思いますが、都市部では会社の上司や同僚や部下を呼ぶことは稀で、披露宴を挙げることさえ、稀になりました。
会社の人間関係、親戚の人間関係は冠婚葬祭で再確認していたシステムが崩壊しつつある中で、同じような再確認システムであるお中元やお歳暮文化も衰退しつつあるのは当然「だと思います。組織の維持のための贈り物から、個人単位の贈り物に文化が変わってきたのです。
お世話になった家族、夫婦、親子、友人、先輩後輩へ、特定の記念日にお世話になった感謝の気持ちをこめて贈るのがプレゼントなのです。

儀礼から本音へとプレゼント文化が変遷していくのは、陋習から合理的精神へと進化とみるか、一抹の寂しさとみるのかは、人それぞれですが、個人的にはとても寂しく感じます。